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土讃線の山岳路線を行くvol.2

平成24年2月23日 土讃線の山岳路線を行くvol.1 の続き

 

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土佐山田を出て坂を駆け上がった列車、右手に築堤と線路が見えてくると、間もなく新改(しんがい)駅に到着。

 

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・・・しかしながら、すんなり駅停車とはなりません。この駅、スイッチバック構造になっています。

坂を上がるにつれ、築堤と同じ高さとなり、その先にX字の分岐点が現れます。

本線は真っ直ぐトンネル方向、新改駅は左手奥(行き止まり)

 

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土佐山田方向から来た列車は、本線を外れて左前方の引き込み線へ。程なく駅が現れます。

 

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一番近い集落までは1kmほど、当然のことながら無人駅。

本線は坂が連続して、列車が停車・発車できる水平な土地が無いため、

このような構造になったと思われます。

 

今では「秘境駅」の一つにも数えられる新改駅ですが、

その昔は商店有り、民家有りと利用者はそこそこいた模様。

また、駅には下駄箱が設置されていたと言います。

麓の集落からの利用者は、駅へのアクセス路が悪いため、靴を2足持って家を出て

駅に到着すると履いていた靴を駅の下駄箱に置き、街へ行く靴に履き替えて列車に乗ったと言います。

 

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ドアが閉まると、運転士さんは反対側の運転台へ。

向きを変え本線を跨いで、今度は真反対側の引き込み線に入って行きます。

これはX字を後ろ向きに見ているところ。

 

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トコトコ進んだ列車は、駅と反対側の引き込み線へ。

今居る場所は、土佐山田駅から坂を駆け上がってきて最初に見えた築堤の上になります。

再度運転士が反対側の運転台に座り(元通り)、信号が変わったところで列車は元通りの向きへ動き出します。

 

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左手に新改駅、別れを告げながら本線トンネル内へ。

 

行ったり来たり、約10分の滞在でした。

当然のことながら、特急南風は新改駅は通過。本線を颯爽と駆け抜けて行きます。

 

特急では気付くことのできない、忘れ去られた空間がここにはあります。

 

続く

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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