巡拝お寺ガイド

金輪山 勅王院 きんりんざん ちょくおういん たいさんじ 第五十六番札所 泰山寺

悪霊の祟りを鎮めた伝説の残る寺
御詠歌

みな人のまいりてやがて泰山寺来世の引導たのみおきつつ

本尊

地蔵菩薩

真言

おん かかかび さんまえい そわか

宗派

真言宗醍醐派

開基

弘法大師

お寺の歴史・全体像

この地を巡錫した弘法大師が、この村に伝え起こる悪霊の祟りからの毎年の川の氾濫を鎮める為、大師は村民たちを指導して、堤防を建設、土砂加持の秘法を七座厳修されました。 その満願の日に、延命地蔵が現れ大師がその尊像を刻み一寺を建立したことからこの寺が始まったと言われています。寺号は、延命地蔵十大願の第一「女人泰産」からとって泰山寺と名付けられました。山号の金輪山は裏手の山の名前だが、当初はこの山の山頂に位置していました。天長元年「824」には淳和天皇の勅願所として七堂伽藍も完成。塔中10坊を有する大寺となったが、度重なる兵火で寺運は衰退し今の場所に移動になりました。落ち着いたたたずまいの寺には六道輪廻を表した地蔵車もあります。寺は石垣に囲まれた高台にあるので境内からはのどかな眺めが目に飛び込んできます。

お寺について

  • 6体の仏像・金剛力士像・びんずる尊者の像

    白壁塀の外には、6体の仏像が並んでいます。また、本堂横には金剛力士像と釈迦の弟子であったとされるびんずる尊者の像が鎮座しています。

  • 本堂・大師堂

    本堂・大師堂

    この寺は、山門のないお寺。左右に細長く伸びた境内には一列に本堂、納経所、宿坊が並んでいます。宿坊の前にある大師堂は、昭和60年に建立されました。そばには金剛杖を持ち、管笠をかぶった大師像が立つほか、鐘楼、通夜堂、納経所などがあります。鐘楼は明治14年(1881)、今治城内にあった太鼓楼の古材で再建したものです。

  • 不忘松・三胡(さんこ)の松

    不忘松・三胡(さんこ)の松

    大師堂のそばにあった不忘松は、弘法大師が一寺を建立した際に御手植えされたという松の木。一度枯れてしまい、今は古い切り株が残っています。その横には子株も植えられています。三胡の松は中国原産の白皮松で葉が3本に分かれているのが特徴で、中国西安から持ち帰った種から芽吹いたものを大切に育てています。

立ち寄りスポット

  • 別名の大楠

    別名の大楠

    「玉澄さんの楠」として有名な、樹高約22mの大楠。枝張りは約30mと広く、根元に玉澄公の墓石を巻き込んでいると言われています。玉澄公は初め、宇摩郡を支配していたが、後に父の後を継いで越智郡の大領となり、越智郡地方の統一と開拓に努力した人物です。彼の墓標として植えられたのが、この大楠です。

    住所 : 愛媛県今治市別名523-2  TEL : 0898-36-1608

泰山寺までの地図

泰山寺までのアクセス

今治インターチェンジから国道196号線を東予市方面へ直進。約500m先の交差点で右折後、直進すると右手に見えてきます。

  • 今治インターチェンジからは約3分
  • 第五十七番札所の栄福寺まで車で約10分
泰山寺
住所 : 愛媛県今治市小泉1-9-18
TEL : 0898-22-5959
寝坊 : あり
駐車場 : あり(門前・境内まで徒歩2分、無料、50台)

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