お遍路ブログ

オフ

最後の○○列車

列車に乗って、旅に出よう。

 

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行き先は旅情感じる山陰。

城崎温泉? いやいや、目的地が目的ではありません。

今回の目的は「特急はまかぜ」に乗ること。

 

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はまかぜ号が大阪駅に入線しました。

横に止まっている東海道線を疾走する快速車輌と比べたら、武骨そのもの。

 

向こうは軽量アルミ電車

こっちは鉄の塊・気動車=ディーゼル=煙を吐いて走る

 

都会では、見かけるのが珍しくなりました。

そんな天然記念物(級)特急が"はまかぜ"です。

 

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この型の車輌は一昔前、国鉄末期と言いましょうか(約20年前)、

電化区間の少ない(=電線が無い路線)四国では絶対的エース車輌だったので、

見覚えがある人も多いはず。今は割とスマートに走る"しおかぜ" "南風"も、この車輌。

宇高連絡線を下りて高松駅に停車する同車に乗るために、猛ダッシュした人もいるはず。

 

そんな国鉄特急を彷彿させる特急車輌、

四国では瀬戸大橋開通(時を同じくしてJR化)と共に新車に置き換えられて、次第に姿を消していきましたが

JR西日本(関西)では特急はまかぜとして、現役バリバリ。

時速130km/hで走る新快速に追いつかれまじと、老体に鞭を打って全開走行を続けておりました。

 

が、

このたびはまかぜに新型車両が投入されることになり、引退が発表されました。

それは、全国で唯一現役だった同型車両の全廃を意味します。

 

 

乗ってきましたよ、最後の国鉄型ディーゼル特急車輌(枕詞長いね)、特急はまかぜ号。

 

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明石の手前、車窓から明石海峡大橋が見えました。

先述の通り、後続の新快速に追いつかれてはいけませんから、はまかぜ号は全開走行です。

 

そうこうしているうちに、姫路に着きました。

(ちなみに・・・大阪から姫路の所要時間、新快速は1時間1分、特急はまかぜは1時間4分

停車駅ははまかぜの方が、いくつか少ない。新快速は、早くて特急券不要=優等生!)

 

姫路駅では、進行方向が逆になります。前後の人と一緒に、シートを逆に向けて、と。

停車時間も割と長いので、外に出てみました。

 

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これが、唸りを上げるエンジン室

現代車輌では、客室下部に付いているものだが、運転室の後ろ。客室最前列(最後列)。

このエンジン音を堪能するために、大阪から最後尾(姫路からは最前列!)に乗ったのです。

 

停車中に、こんなのも撮りました。

昭和46年製、小生まだ生まれておりません(日清カップヌードル発売、江夏豊のオールスター9連続奪三振の年)。

 

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特急と言えば忘れてはいけない、ヘッドマーク。

はまかぜは浜風、絵を見てわかるように鳥取砂丘に吹く風をイメージして名付けられました。

当初は大阪から鳥取を結ぶことを目的として誕生した同車ですが、

智頭急行線開通以後は「スーパーはくと」にその座を譲り、神戸・姫路から但馬(兵庫県北部)を結ぶ特急

という意味合い が濃くなりました。同車に乗る際は、決して"浜の風"を期待してはいけません。

 

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駅弁なぞ買ってみました。豊岡駅で購入「かにずし」

旅情を感じさせるには十分ですが、同じ酢飯なのかして味が一緒。

 

ま、

旅情優先です。

 

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 はまかぜ号最大の見所にして、この旅のハイライト・餘部鉄橋

当橋梁を通る優等列車は、今やはまかぜ号だけです。

 

ですが、今年架け替えられて新しい餘部鉄橋はコンクリート橋に。

うーん。。。

ガタンゴトン音がする方が味があったかなぁ

 

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 浜坂駅に着きました。

寂しいですが私自身、これで"国鉄車輌・はまかぜ"と一生のお別れです。

 

ありがとうはまかぜさん

次は数十年後、今般の新型車両が引退する時に乗りたいな。

決して"浜の風"を感じられなくても、「特急はまかぜ」は、いつまでも「はまかぜ号」であって欲しい。

 

 

オマケ

11/6、大阪駅を出る最後の181型はまかぜ号のニュース → こちら

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